既存のジュエリーショップの事業拡大に伴う商品の拡充と、新たに商談スペースを確保するため、隣接するテナントに新設した「ラウンジ」である。既存室内は、トイレや流し台などの水廻り、螺旋階段や分電盤が点在するとりとめのない空間になっていた。これをまとまりのあるシンプルな空間にする為、これらの「モノ」を覆い隠しながら、一本の曲線を描く壁状のスクリーンを設置した。「スクリーン」は木製角材を細かいルーバー状に並べ、既存壁との間にできるフトコロを収納などに利用し、緩やかに仕切られた「くぼみ」を商談スペースにしている。ファサードのグラフィックシートは、内部の機能に求められる「透け具合」を部分毎に満たしながら、全体に統一感が出るように調整している。
所在地 | 茨城県つくば市 |
施工 | 竣栄工業、フロムトゥ |
改装面積 | 44.22㎡ |
竣工 | 2014年 |
photo by Tomohiro Sakashita